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〈原因〉慢性の脳疾患。脳の電気のリズムが影響
てんかんはさまざまな要因によって発作を繰り返し起こす慢性の脳疾患。脳の神経細胞(ニューロン)は、正常な場合は規則的なリズムで電気的に活動していますが、突然リズムが乱れると、てんかん発作が起きてしまうのです。
1つは「症候性てんかん」で、脳に何らかの障害(病変)があることで起こります。一方「特発性てんかん」は原因不明で、いわば体質性。患者の割合は6:4で特発性てんかんが多く、こちらは比較的予後が良く、治療をしていれば大人になるまでに発作は自然になくなることが多いです。
小児期から思春期の人に多いのが特発性てんかんで、乳幼児期では症候性てんかん、特に先天性のものが多数。赤ちゃんの脳は妊娠中に作られますが、その時点での脳形成障害です。
成人、とりわけ65歳以降は頭部外傷、脳卒中、脳腫瘍などの症候性てんかんが多いのが特徴です。