播磨屋の看板を汚さないよう覚悟を持ってやっていきたい

歌昇にとって昨年11月に二代目中村吉右衛門が死去してから初めての「新春浅草歌舞伎」となる。

舞台稽古中に「化粧がよくない」と呼び寄せられ、その場で直してもらったエピソードを披露し、「教えてもらったことはいまでも僕の財産です」と紹介。

中村歌昇「(二代目中村吉右衛門から)教えてもらったことはいまでも僕の財産です」

 

続けて「化粧だけではなく、お芝居の取り組み方、役者としてどう生きていくのか、よく見てよく学びよく遊びなさいと教えてもらった。それを守りながら播磨屋の看板を汚さないよう覚悟を持ってやっていきたい」と亡き吉右衛門の教えを胸に浅草の舞台に立つ。

3年ぶり「新春浅草歌舞伎」で上演される演目は、第一部に「双蝶々曲輪日記 引窓」と「男女道成寺」、第二部に「傾城反魂香」と「連獅子」。古典の名作と舞踊の大曲に、若手花形が挑む。公演期間は2023年1月2日から24日まで、場所は東京・浅草公会堂。