「我々は1月に浅草でやるんだ」という思いをつないで
「新春浅草歌舞伎」がない2年間、若手は歌舞伎座での公演に励んできた。松也は「浅草でできなくても、歌舞伎座の公演に外題として“浅草”を必ず入れ、“我々は1月に浅草でやるんだ”という思いをつないできた。浅草の冠を背負ってやってきたのは大きな経験。この2年はとても意味があった」と振り返る。
待ちに待った復活には大喜びで「こうしてみなさんにご報告できて非常にうれしいです。いつもどおり精進して千秋楽まで演じ、翌年につながる新春浅草歌舞伎にしたい」と意気込んだ。
同世代が集うとあって、雰囲気は和気あいあい。報道陣から「ライバル同士でピリピリするのか?」と問われると、「役者同士ですからそういう見方もある。その意識も大事ですが、この公演は浅草のみなさんも協力してくれる公演。それをどう守っていくのかが一番大きい」と回答しつつ、「とはいえ雰囲気は和気あいあいでも、お芝居はピリッとしないといいものはできない。メリハリはある」と気を引き締めた。