【ミス1】寄付総額が控除上限額を超えてしまった

ここからは、ふるさと納税でありがちなミスと対策をご紹介します。

ミス1つ目は、「寄付総額が控除上限額を超えてしまった」ケース。

控除上限額のシミュレーションは、あくまでシミュレーションのため、正確な数字ではありません。初めての方は試算された控除上限額よりやや少なめに寄付をするのが無難です。

注意しておきたいのが、独身、既婚、子供の有無などの家族構成、医療費控除の状況により控除上限額が変わってくる点です。

会社の同僚でお給料が同じだからといって、控除上限額も同じであるとは限りませんので注意しましょう。

魅力的な返礼品が多いため、ついあちこちに寄付をしてしまい、気づかぬうちに控除上限額を超えてしまっていた…というケースもあります。

控除上限額を超えた分は控除されず、おトクではなくなってしまうため、しっかりシミュレーションを行った上で寄付をするようにしましょう。

会社員の方で毎年の給与収入が安定している場合は、昨年の源泉徴収票を活用しよう

控除上限額は、寄付を行う当年(2022年に寄付をする場合は2022年1月1日~12月31日)の年収で算出をします。

会社員の方で毎年の給与収入が安定している場合は、昨年の源泉徴収票を見ながら試算すればより正確な控除上限額が出せます。

年収とは、手取りではなく給与・賞与をすべて合計した額面の金額。源泉徴収票の「支払金額」という欄に記載されています。

昨年と給与収入が異なる場合や、毎月の給与収入に変動がある場合、年収が確定してから年末ギリギリに慌てて寄付をすると、ワンストップ特例制度の手続きに間に合わない可能性もあるため、ある程度年収がわかってきた時点で少なめに申し込みを行い、年末に年収が確定したら残りの金額分を申し込むなど、複数回に分けることがおすすめです。

ふるさと納税は年末に申し込むイメージがありますが、一年中受け付けています。
季節ごとに返礼品の内容が変わったりするため、複数回に分けて申し込むことで、その季節ごとに違った返礼品を楽しむことができます。