なにわバードマン編よりもおとなしい印象も
人力飛行機から本物の飛行機に、大学サークルから航空学校へと舞台が移ったのですが、あくまでドラマ的にはなにわバードマン編より、落ち着きのある印象も覚えます。
たとえば、ついに舞ちゃんが航空学校でいわゆる本物の飛行機に乗った瞬間、緊張しながら操縦しつつも、空をまた飛べたことへの喜びがこみ上げてくるシーンは感動的でした。
一方、人力飛行機に乗ってから、熱に浮かされたようにあれだけ「もう一度空を飛びたい」との想いを身体全体から放っていた舞ちゃんだったので、なにわバードマン時代の回想シーンも挟み込んだりして、もっと少し盛り上がった演出を期待していた自分もいました。
ただ、このドラマはしっかりとした取材を元に丁寧に描かれてる印象があり、実在する教育現場の取り扱いも大事にしているのでしょうから、パイロットを目指す若者のストーリーとして『ひそねとまそたん』や『トップガン』的なドキドキハラハラを求めすぎるのは筋違いかもしれません。