2023年1月号
見どころ動画配信中!

[特集]
〈見なおして福を招こう〉
お金と暮らしの総点検

物価高や円安が家計を圧迫しています。とはいえ、嘆いてばかりもいられません。今こそムダを省いて、上手なお金の使い方について考える好機。お金の専門家や小さく暮らす達人の技を参考に、暮らしを仕切りなおして、前向きな2023年を迎えましょう!

●注目記事●

〈芸能界きっての倹約家〉
義母と下着を共有、バッグは紙袋を活用して
松本明子

祖母も母も「しまり屋」で、それが当り前と思って育ったと言う松本明子さん。値上げラッシュで家計への負担がさらに増す状況でも、ケチケチ生活による土台があるから慌てないと話します。その極意を聞きました

ここのところ、食材も生活用品も値上がりがすごいですね。今まではスーパーでカゴいっぱい買っても3000~4000円で済んでいたのに、5000円を超えることが増えてドキッとします。でも、こういう大変な状況でも慌てません。「芸能界きっての倹約家」と呼ばれる私は、これまでどおり、自分なりの節約術を実践するのみですから。

考えてみれば、芸能界で売れなくて貧乏だった時も、ブレイクして少し余裕ができた時も、お金に振り回されず、身の丈に合った生活をしてきたおかげで、さほど心配せずに済んでいるのかもしれません。他人がどうかは関係ない。自分にとって何が大事なのか、必要なのかを見極める。それが私の節約ポリシーです。

私の場合、よほどのことがない限り、5‌0‌0‌0円以上の現金は持ち歩きません。手持ち額を決めておけば、買い物にもブレーキがかかりますから。ちなみにお財布は、「お金が貯まる」と言われているトンボ柄の長財布を愛用中です。(笑)(一部抜粋)

他にも、荻原博子さん、原田ひ香さんの対談「物価高、年金減少でも幸せは手に入る」、紺野美沙子さんのインタビュー「〈夫の移住宣言で二拠点生活に〉とことん断捨離したら心の風通しがよくなった」、専門家によるお金のノウハウ「メタボ家計をスリム化させるコツ」、紫苑さんのインタビュー「浪費家だった私が、70代でたどり着いた年金5万円生活」など。
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[第2特集]
〈60代からの新常識〉
真冬の冷え対策

「冷えは万病のもと」と言われますが、年齢を重ねると皮膚感覚が鈍くなり、冷えに気づかない場合があるようです。寒さが厳しい冬は、急な寒暖差によるヒートショックにも気をつけたいところ。いつまでも健康でいるためにも、熱を生み出す体づくりの方法と、芯から温める温活術を身につけて巡りのいい体を手に入れましょう

●注目記事●

〈体温博士が伝授する〉
歳を重ねるほど増える
「低体温症」に気をつけよう

永島計

温かいものを食べたり飲んだり、厚着をしたりしても体が冷える。それは、熱を生み、全身に巡らせる機能が低下しているからかもしれません

寒い冬は、いつにも増して冷えが気になりますね。それ自体が病気というわけではないため、体質だとあきらめている人も多いのではないでしょうか。「何十年も冷え性です」という人もいるかもしれません。

けれど冷えは、頭痛や肩こり、腰痛、関節痛などの痛みを引き起こし、不眠、慢性疲労などのだるさ、便秘・下痢、むくみ、アレルギー、免疫力低下も誘発します。また、それらのストレスでうつになるリスクもあるのです。

ですから、仕方ないと放置せず改善したいもの。大事なのは、体内で熱が発生するメカニズムを理解して、熱を巡らせる体づくりを心がけることです。(一部抜粋)

ほかには、読者のホンネ「万年冷え性と闘う」、専門家による「便利グッズで温活習慣を」です。
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[読みもの]

〈デビューから45年〉
ロックミュージシャンとして
どこまでも走り続ける

世良公則

日本のロック界に鮮烈な印象を与えたデビュー以来ミュージシャンとして活躍し続ける一方、俳優としても数々の映画、ドラマに出演してきた世良公則さん。2021年はNHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』でジャズの名曲を熱唱し、大きな話題となりました。そんな世良さんにとって、これまでの日々、そして、これからは――

NHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』で歌った反響は大きかったですね。僕が演じたのはジャズ喫茶のマスター。戦前・戦中・戦後と時代が移り変わるなか、一時は敵国のものとして許されなかったアメリカの音楽を愛し、進駐軍のパーティーでジャズの名曲「オン・ザ・サニー・サイド・オブ・ザ・ストリート」を歌う。敗戦後、人々が立ち上がって懸命に生きようとするドラマのストーリーと相まって、みなさんの心に響いたようです。音楽の力というものを、あらためてドラマに教えてもらった気がしました。

これまで、歌う役は意識的に避けてきました。歌うとなれば、プロのロックボーカリストである世良公則の部分が出てしまい、芝居をするうえで邪魔になる。だから、ミュージシャンである自分と、俳優である自分を明確に分けていたのです。

ただ今回は、コロナ禍でみなさんが喪失感や失望感をいだくなか、歌うことで伝わるものもあるのでは、と考えました。同時に、敵国のものとされた音楽を愛し続けた姿が、僕自身に重なる部分もあったのです。 (一部抜粋)

 

[グラビア]

〈ミュージカル界の帝王と新星が語り合う〉
舞台は人生そのもの!
山口祐一郎×三浦宏規

堂々たる風格と佇まいはまさに「帝王」、日本のミュージカル界を牽引してきた山口祐一郎さん。そして、バレエ出身ならではの美しいダンスと甘い歌声で、今、引っ張りだこの新星、三浦宏規さん。帝国劇場の舞台で、その二人がタッグを組む。舞台へかける情熱は――

三浦 祐さんとは、2022年11月まで上演していたミュージカル『ヘアスプレー』で、初めてご一緒させていただきました。最初に生で、しかも間近で祐さんの稽古を見た時は、「本物の祐さまだ。実在したんだ!」と震えました。舞台上で空間を支配して、観客を含めたその場のすべてを掌握なさる姿に、毎回圧倒されています。

山口 ミュージカルは踊り、歌、芝居という3つの要素からなるものですが、僕はこの3つをリミットなしでのびのびと表現できる人の登場を、ずっと待っていたんです。待っているうちにおじいちゃんになってしまったけれど(笑)、ちょうど自分の孫の世代で宏規さんのような人が現れた。この大変な時代に、生きる喜びとか夢とか希望といったものを体現できる逸材が目の前に登場してくれたのですから、もう鳥肌ものでしたよ。舞台上で歌い踊る宏規さんを見て、重力がなくなるってこういうことかと思いました。

三浦 うわあ……そんなふうに言っていただけるなんて。胸がいっぱいで、すでに涙目です。 (一部抜粋)


他にも、

〈エッセイ 満身創痍でも意気軒昂です〉
90歳の乳がん手術体験記
樋口恵子

〈介護も引き受ける覚悟で〉
運命の人は89歳。
76歳で結婚を決意するまで

松井久子

〈カラーグラビア 新春を慶ぶ〉
しめかざりに祈りと感謝を込めて
森須磨子

〈名優たちの転機〉
聞き手・文◎関 容子
木場勝己

〈宝塚退団後、初の主演舞台を前に〉
もっと自由に、私らしく
珠城りょう

〈宝塚 すみれ色の未来へ 星組〉
浪漫楽劇
『ディミトリ~曙光に散る、紫の花~』
メガファンタジー
『JAGUAR BEAT』

礼真琴・舞空瞳

〈漫画アンソロジー〉
「女どうし」アネイモ
内田春菊④

〈酒井順子の「大人は知りたいことばかり」〉
女、家族、社会はどう変わった?
ゲスト◎上野千鶴子

などなど、盛りだくさん。ぜひご一読ください!!

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