詐欺は入り口で撃退!

まず詐欺の入り口となる電話。かけ子は朝から晩まで電話をかけまくり、“数撃ちゃ当たる”作戦で、「これは引っかけられる」と思った相手を狙います。

ターゲットになりやすい人の特徴は、電話に出るなり「あー、〇〇(子の名前)か。△△(地名)に来たの?」と犯人が欲しい情報をぽんぽんと口にする、善良そうでのんびりした口調の高齢者。逆に、受け答えがハキハキして、疑ってかかる人に対しては、犯人はさっさと引き下がります。引っかからない相手には執着しません。

ですから、入り口で撃退することがポイント。具体的には、たとえ相手が公的機関を名乗っても、お金の話をされたら「家族に相談します」と、電話を切る。「携帯番号が変わった」という連絡はまず嘘なので、その番号を登録せず、従来の番号に電話し確認する。

詐欺の手口として、「すぐに振り込まないと大変なことになります」と急がせたり、電話をかけてきた人物とお金を受け取りにくる人物が異なったり、といった特徴がある。こうした注意点を親にきちんと伝えておきましょう。

また、郵便やメールの架空請求は無視するに限ります。ただ、ネットでアダルトサイトを見たなど心当たりがあると身内に相談しにくく、支払ってしまう高齢者も。

一回支払うと、犯人は「遅延金」などの理由をつけて次々に請求してきます。脅迫まがいの電話もかかってくる。そうなったら「警察に相談しました」と言えば、犯人は引っ込みます。

不審な事態に遭遇したとき、親が一人で抱え込まないためにも、まめに電話するなど日頃からコミュニケーションをとることが何より大事。しばらく子どもの声を聞いていなかったり、仕事や生活の状況も知らなかったりするから、親は犯人の言葉に騙されるのです。

なお、もし詐欺被害に遭ったらすぐに警察に被害届を出しましょう。犯人が検挙されれば被害弁償としてお金が戻ってくるケースもあります。

 


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