変化することが当たり前
そして味覚。よく聞くのが、お父さんの好物を久々に作ってあげたのに、油やソースをかけられてがっかりした、というエピソード。口に合わなかったわけではなく、味がわかりにくくなっているのです。対処法を次のページにご紹介したので参考にしてみてください。
続いて嗅覚。鼻の機能が低下するため、臭いに鈍感になっています。また、認知機能が低下すると嗅覚も弱くなるので、嗅覚はとくに気にしてみてください。
最後に触覚。握る感覚が曖昧になり、どれくらいの強さで握ればよいのか、感覚的にわからなくなってきています。よくものを落とすからといって、怒らないであげてください。
これらの変化は急に起きるものではないので、自分では気づかないことがほとんど。しかし、親世代は老人扱いされることをとても嫌がります。老いた証拠を突きつけるようなことはせず、五感は誰でも衰えることを客観的な話題として話してみるとよいでしょう。
変化することが当たり前なのだとわかれば、親も子もイライラや不安が減り、コミュニケーションも取りやすくなるはずです。