「悩みがなさそうってよく言われます」


バーテンダーの衣装は、宝塚時代の黒燕尾を彷彿とさせ、佇まいが凛々しく美しい。
「〈伝説の〉と謳っているので、シェイカーさばきも大切。モデルとなった女性バーテンダーさんにも教えていただき、家に“なんちゃって”バーカウンターを作ってシェーカーにおコメを入れて練習しました」と明かした。撮影のためにカウンターに立ってシェイカーを振る姿はさすがの切れ味だ。

タイトルに「今宵も踊ろう」とあるように、シェイカーを振るとダンスシーンに変わっていく場面があるという。「妖艶な姿でのダンスでは、宝塚時代の男役と違って脚を見せることもあります。見たくないですよね(笑)」と照れる。

「客の悩みを解決する」という役どころについて聞かれると「自分は悩みは相談しないが、聞くことはあります。悩みがなさそうってよく言われますね。悩んでる時間よりポジティブな時間のほうがいい」と前向きに語る一方、子育てのシーンについては「経験がないし、弱い生き物を前にするとつい守ってしまう感というか、“男”のスイッチが入ります(笑)。目力がありすぎるみたいで、思春期の子どもとの距離感が難しかった」と振り返った。

バーテンダーも家に帰れば子育てに奮闘するママ。ターバンがトレードマーク(写真提供◎TBS)



「舞台は体が沸騰する感じですが、ドラマは脳がグツグツ沸騰している感じ。こんなに大変なんだ、と思う一方、最初で最後という思いでやらせてもらいました。宝塚出身ということからか、今まで弁護士など堅い役が多かったが、今回は変顔をし過ぎて監督に止められました」と初主演の印象を語る。

BARのオーナーにモロ師岡(63)、見習いバーテンダーに中村米吉(29)らが出演。また、来店する各話ゲストとして内藤剛志(67)、奥菜恵(43)、勝村政信(59)、りょう(47)らが登場するのも見どころ。

カウンター越しに悩みを解決していく。各回のゲストも楽しみの1つ(写真提供◎TBS)

どの回にも「じーんとする場面」があるというこのドラマ。居心地のいいバーで悩みを吐露することで、訪れる客は「ワンステップ上の人生」に導かれるという。
テレビの前に居ながら、いろんな人生を疑似体験できるのでは。

第一話は、30年前に別れた恋人から突然連絡をもらったというホテルマンの東堂(内藤剛)。不安げな東堂にあかりが提供した1杯は「ダイキリ」だった。そこにはどんな意味が込められているのか――。

 

 

ママはバーテンダー~今宵も踊ろう~』は1月19日(木)~放送開始