2023年2月号
見どころ動画配信中!

[特集]
運と縁に恵まれる人になる

「強運な人」や「人とのつながりに支えられる人」は、特別な人なのでしょうか。いいえ、そんなことはありません。誰にでも幸運に恵まれる素質はあるのです。今号では、各界で活躍する人の言葉や開運方法から、そのヒントを探りました。2023年は幕を開けたばかり。ぜひ実践して、笑顔溢れる1年にしましょう

●注目記事●

〈万事前向き、テキトー・トリオ!?〉
笑顔と忘却力が幸せの秘訣
阿川佐和子×清水ミチコ×平野レミ

それぞれ個性を輝かせて活躍中の阿川佐和子さん、清水ミチコさん、平野レミさん。人生で出会ったご縁のありがたさ、自分を励ますヒント、今年の目標を愉快に語り合いました

清水 この3人で会うの、ちょっと久しぶりだよね。

阿川 そういえばそうね。2年前の『婦人公論』で和田誠さん(平野レミさんの夫)を偲ぶ鼎談をしたけれど、本日のテーマは「運と縁」。レミちゃんもミッちゃんもますますご活躍だし、その運と縁にはどんな秘密があるのか……。

平野 そうねえ、思えば私は、人様から与えられて、「これだったら私にもできるかな」って仕事だけをやってきたかもね。

清水 「料理の先生になろう」なんて、思ったことないんだものね。

平野 思わない、思わない! 和田さんのご飯を作るのがうれしかっただけ。

(一部抜粋)

他にも、錦鯉さんの対談「貧乏生活から一転、中年の星と呼ばれて」、福原遥さんのインタビュー「4度目の挑戦で“朝ドラヒロイン”を射止めた」、精神科医Tomyによるノウハウ「幸運の芽は、あなたの中にある」、木村れい子さんによる「ツキを呼び込む「福顔」のつくり方」など。
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[第2特集]
心を伝えるお手紙教室

手軽に送れてすぐ届くメールのやりとりもいいけれど、相手を思いつつ書く手紙は、じんわり心温まるものです。まねしたくなる文例や伝え方のヒント、変わり種の手紙作品などを参考に、あなたも筆をとってみませんか

●注目記事●

〈便箋や筆記用具にもこだわって〉
想いも空気もポストに届く喜び
小川糸

これまで、『ツバキ文具店』をはじめ、手紙にまつわる物語やエッセイを数多く執筆してきた小川糸さん。手紙への思い入れやこだわりを教えてもらいました

私自身、手紙を書くことが好きで、なるべく手紙を書く時間をつくるようにしています。こちらからちょくちょく手紙を出していると、自然と手紙上手な友人たちが集まってきて。今では自分の周りにちょっとした「手紙友だちの輪」ができています。

もちろんインターネットが主流の時代ですから、連絡を取り合うにはメールのほうが便利な場合も多いでしょう。それは私も例外ではありません。でも、メールは送信ボタンを押したらすぐ相手に届き、その瞬間から返事を待つことになるので、なんだか気が休まらないのです。

その点、手紙には「余白」がある。書き終えた手紙をポストに投函しても、相手にすぐ届くわけではありません。いつ相手が読むかもはっきりとはわからないし、ちゃんと届いたかどうかも定かではない。何事もスピーディな時代だからこそ、そこにある曖昧な時間にホッとすると言いますか。手間と時間がかかるだけに、自分ではどうしようもない、すべてを知りえない余白がそこに生まれるのだと思います。 (一部抜粋)

ほかには、専門家によるノウハウ「ここで差がつく大人の手紙マナー」、「ゆるふで」で表情豊かなはがきを書こう」です。
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[読みもの]

〈名優たちの転機〉
聞き手・文◎関容子
片岡仁左衛門

時代を切り拓き、第一線を走り続ける名優たちの「3つの転機」にエッセイストの関容子さんが迫る連載。今回登場するのは、歌舞伎役者の片岡仁左衛門さん。御年78歳の今も、すらりとした長身に爽やかな色気を纏い、歌舞伎界随一の人気を誇っています。そんな仁左衛門さんの芸に対する覚悟とは。

すらりとした長身に爽やかな色気をたたえて、「一声二顔三姿」をそのまま体現する片岡仁左衛門さん。しかも緻密に考え抜かれた芸の工夫がいつも満ちていて、不思議なことにそれがまっすぐ観客の心に届き、客席がジワーッとなる。なぜなのか。

――まぁ、その役を演じるのではなくその人物になりきっていると、お客様に伝わると思うんですよ。芝居の上手い人はなりきらなくてもお客様の心を摑むことができるんですが、でも私はそれができないんです。 

だからお役によっては心底疲れるんですよ。手負いの役なんかもちろんそうですが、たとえば『仮名手本忠臣蔵』六段目の勘平とかね。自分が義父を殺してしまったと思った瞬間から何も言わずにじっと堪えている間とかも、上手い人は苦しんでいる心を形だけでお客様に伝えられます。でも、私の場合は本当に苦しまないと、その空気が作り出せないんですよ。 (一部抜粋)

 

[グラビア]

〈ヒロインを見つめる視線〉
自分を縛るルールからもっと自由に
宮本浩次

昭和の女性歌手の名曲に新たな生命を吹き込んだカバーアルバム『ROMANCE』で注目を集めた宮本浩次さん。昨秋リリースした2作目の『秋の日に』では、さらにさまざまな女心を歌い上げた。歌い手としての並々ならぬ意気込みを語る——

11月に発表したカバーアルバム『秋の日に』に収録している、中森明菜さんの大ヒット曲「飾りじゃないのよ 涙は」を歌番組などで披露したところ、想像以上の反響をいただき望外の喜びを感じています。

そもそも、ロックバンド・エレファントカシマシのボーカルかつフロントマンとして、時に過激に走り続けていた私がソロ活動を開始したのは、2019年のことでした。肩書は2つになっても宮本浩次は一人なので、どんなふうに差別化していけばいいのか、ファンのみんなに受け入れてもらえるのかと、一抹の不安を抱いたのを覚えています。

それでも、エレカシの時とは違う、「絶叫しない宮本浩次」も知ってほしいという気持ちを抑えられず、小規模でもいいというか、むしろコンパクトな会場で大人っぽいライブができたらいいなと思っていたんです。実際、誕生日を迎えた6月12日に、1000人くらいのキャパの会場で弾き語りライブをやりました。ところが、期せずして東京スカパラダイスオーケストラや椎名林檎さんの作品に参加するという機会に恵まれたこともあって、ビックリするほどの速さで私のソロ活動が広く認識されたというか、つまり追い風に乗っちゃったわけです。(笑)(一部抜粋)


他にも、

[新連載]
〈90歳、徒然なるままに〉
老いの実況中継
樋口恵子

〈100歳でも、日々稽古〉
浪曲が好き!その愛が、師弟を繫ぐ
玉川祐子×港家小そめ

〈誠実に、努力を続ける〉
より高いところへ飛ぶために
宮沢りえ

〈コンサートレポート〉
23年分の愛を詰め込んで
氷川きよし

〈『婦人公論』読者アンケート2‌0‌2‌3〉
45歳から92歳まで178人の
「食生活」を覗いてみた

〈アートな人〉
祇園の美容師が守る日本髪の美
南登美子

[別冊付録]
中津川りえの傾斜宮占い2‌0‌2‌3

などなど、盛りだくさん。ぜひご一読ください!!

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