診断結果

(1)~(5)に3個以上当てはまる
  ⇒「夏やせ」の危険アリ

(6)~(10)に3個以上当てはまる
  ⇒「夏太り」に要注意

(11)~(13)に1つでも当てはまる
  ⇒「寝不足」の恐れアリ

室内外の温度差が「夏やせ」につながる

猛暑日や熱帯夜が年々増えてきた日本の夏。普通に生活しているだけでも体力を消耗します。その負担に耐えきれず、さまざまな症状が起こるのが、夏バテです。

体力が落ちた時ほど、もともと抱えていた弱点が表れやすいもの。対処をしないとさらに悪化させてしまうことにもなりかねません。

最近増えている夏バテの原因のひとつに、自律神経の不調があります。炎天下と冷房の利いた室内の温度差により、体温調節を行う自律神経の働きが乱れてしまう。そのため、疲労感やだるさといった典型的な症状のほか、頭痛、生理痛、腰痛、肩こり、肌あれなどが起こります。

さらに、内臓の血行が悪くなったり胃酸が少なくなったりして、食欲不振や消化不良を起こしがち。これが「夏やせ」につながるのです。

食欲がないからと冷たい飲み物ばかり摂るのはもちろん厳禁。また、のど越しのよい麺類や豆腐、丼ものばかりでは、栄養の偏りが心配です。免疫力が落ち、夏風邪や食中毒などの感染症にかかりやすくもなります。

逆に、スタミナをつけようと、こってりした肉料理や油っこいものを多く食べるのも、胃腸に負担がかかり、胃もたれ・胃痛、吐き気、腹痛、下痢や便秘などの原因に。

栄養バランスの取れた食事をゆっくり、よく噛んで摂るようにしましょう。また、胃腸を冷やさないためには、ウエストに布地が重なるような服装――ブラウス+スカートや、ワンピース+カーディガン(ボタンを留める)、薄手の腹巻きなど――がおすすめです。

 

「夏太り」が起こる理由

もうひとつ、現代的な不調が「夏太り」。私が所属するウーマンウェルネス研究会の調査では、2014年の夏に「やせた」という人は約1割、「太った」人は約3割という結果になりました。

大量の汗をかく夏は、エネルギーの消費も多いように感じがちです。しかし、基礎代謝のうち最もエネルギーを使うのは体温維持のためですから、気温と体温の差が少ない夏は、冬よりもエネルギーを消費しません。それなのに高カロリーの食事を摂ったり、暑さで運動を避けがちになったりすると、体重も増えて当然。

中高年にとって体重の増加は、膝や腰に負担となるばかりか、血圧やコレステロール値を上昇させ生活習慣病を引き起こす危険性もあります。衣服がきつくなったために、血行不良から肩こりや腰痛になることも。

脂肪燃焼効果のあるカテキンを含むお茶を上手に摂り、栄養バランスの取れた食事をしましょう。