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年金の受給開始時期は、定められた年齢範囲において自由に変更することが可能で、これを「繰上げ受給」「繰下げ受給」といいます。今回は、「繰上げ受給」「繰下げ受給」のメリット・デメリットと、受給開始時期の変更を検討する際の判断基準を解説します。今後の貯蓄計画を立てる上での参考になるはずです。
この記事の目次
「繰上げ受給」とは
「繰下げ受給」とは どっちがおトクなの?

「繰上げ受給」とは

老齢基礎年金は、20歳から60歳までの40年間保険料を払うことで、65歳から年金を受給できるのが基本です。しかし、希望すれば60歳から65歳になるまでの間に繰り上げて受け取ることができます。最大60歳まで、1ヵ月単位での繰り上げが可能です。

デメリットは、もらえる年金額が減ることです。繰上げ受給の請求をした時点に応じて、繰上げ1カ月当たり0.4%が減額されます。

また、繰上げの請求後に取消しや修正はできず、一度決まった減額率による年金を生涯受け取り続けることになります。

なお、繰上げ受給を選択した人は、国民年金(老齢基礎年金のみの人)では26.1%、厚生年金では0.5%となっています。