ある時、冬休みの日中、子どもたちだけで留守番させるのが心配で、玄関にドアモニターを付けることにした。夫と家電量販店をまわり、いろいろ比較した結果、良い商品を発見。ピンポンとチャイムを押すと、私たちのスマホに繫がり、外出先から応答できる優れものだ。

これなら子どもたちに「おかえり」と言うこともできるし、宅配便の対応もできる。5万円とかなり高価だが、子どもの安全を守るためなら、と購入を決めた。

店員さんを呼び、わが家のネット環境でも使えるか確認。若い店員はカタログをパラパラとめくり、「はい、大丈夫です」と答えた。ところが在庫がなく、取り寄せるのに2週間かかるという。それでは子どもたちの冬休みに間に合わない。諦めて店を出た。

あ、そうだ! 商品が決まっているのだから、ネットで買えばいいじゃないか。同時に不安もよぎった。これまでネットで買っていたのは5000円以下の安いもの。だから失敗しても笑い話になるだけだ。でも、今回もし不良品が届いたら……。

ドキドキしながら通販サイトを覗くと、商品があった。しかも、店頭価格より数千円安い。「こっちのほうがお得じゃないの!」。安さに背中を押され、気づけばポチッと購入ボタンを押していた。