「三浦宏規として舞台に立つことを日常にしたいですし、許されるなら死ぬまで舞台だけをやっていたいと思っています。」(三浦さん)

いつのまにか夢が現実に

三浦 祐さんは日頃から、どんな方法でコンディションを維持なさっていますか?

山口 僕は学生時代に剣道をやっていたのですが、その時の監督が体について真剣に勉強された方でね。剣道部なのに50m走、100m走のタイムを取ったり、ウエイトトレーニングをしたり。食事を含め、個々の体にベストな指導をしてくださったんです。

確かにそれをやると、剣道でもちゃんと良い成績が出るんですね。ですから僕は舞台の仕事を始めてからも、プロのアドバイスに従って自己管理することを続けています。

三浦 たとえばどんなことを?

山口 血液検査を受けたデータをもとに、食事でも今の自分に必要なもの、不要なものを細かく指導していただいています。

また、舞台はロングラン公演もありますから、最近は劇団でも野球関係のトレーナーの方に肉体的なアドバイスをお願いしたり、メンタル部分をフォローするワークショップを開いたりしていますよね。そういうシステムが構築されたおかげで、今はとてもいい環境に近づいていると思います。

僕は宏規さんのように〈無重力〉を味わったことはないですが、これでも若い頃は、朝クラシックバレエのレッスンを2つ受け、午後にジャズダンスのレッスンを1つ受けたりしていたんですよ。(笑)

三浦 ええっ、すごいです!