「老後は楽しいのかなって思える」(室井滋さん)
再演ということで、室井さんを除く3人は前回と同じ役。主要なメンバーはほぼ変わらない中、高畑淳子さんが演じた篤子の親友・神田サツキ役に挑む室井さん。「既に仕上がっている分、やりにくさもあるのでは」と取材陣からの質問に、「舞台そのものは8年ぶりで、商業演劇は(人生で)2度目。自分は新人だと思って、先輩方の背中を見ながらやるしかないと思っています。えりさんからは、『こんなに図太い新人はいない』と言われましたが(笑)。」と笑顔で答える。
続けて、「色々なトラブルが起きるお芝居ですが、老後は楽しいのかなって勇気づけられています。(この経験で)自分にとって変革の年になってくれたらいいなと思う」と前向きな姿勢。
演じるにあたって、報道が続く連続強盗事件について思うことがあると言い、「老後の資金という事で、自分自身のことについても、いろいろと考えますね。ちょうどテレビをつけると例の“ルフィ”(全国各地で起きた連続強盗事件の指示役)の問題が取り上げられていて、現実にお年寄りが騙されている。“老後の資金”に関する社会的な問題を身近に感じながら舞台に立っていました」と真剣な表情も見せた。