豆まきの由来

鬼は邪気や厄の象徴とされ、災害、病、飢饉などは鬼の仕業と考えられてきました。

そこで、「魔の目(魔目=まめ)」に豆を投げつけて「魔を滅する(魔滅=まめ)」という語呂合わせから、豆が用いられるようになったのです。

また、節分の豆まきでは、基本的に生の豆ではなく煎った豆を使います。これは、「豆を煎る」ことが「魔の目を射る」ことに通じるためです。また、投げた豆から芽が出ると「邪気が芽を出す」ことに通じて縁起が悪いため、芽を出さない煎った豆を用いるといわれています。

豆まきは一般的に、一家の主人あるいは縁起がいいとされる「年男」が行うものとされていますが、地域・家庭により異なります。

また、自分の「数え年」の数だけ豆を食べると病気にならず健康でいられるとされています。これは、年齢に1を足した数の豆を食べることが、「来年も健康で幸せに過ごせますように」という意味に通じているためです。

イメージ(写真提供:Photo AC)

恵方巻の由来

その年の恵方を向いて黙々と最後まで食べると願い事が叶い、無病息災や商売繁盛をもたらすとされる縁起のよい太巻きを「恵方巻」といいます。発祥は大阪です。

縁起よく七福神にちなんで7種類の具を入れ、巻き込んだ福を逃さぬよう丸ごと1本、恵方を向いて無言で食べきるとよいとされています。また、太巻きを鬼の金棒(逃げた鬼が忘れていった金棒)に見立てて、鬼退治ととらえる説もあります。

監修:甘春堂 木ノ下千栄様

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WEB京菓子博物館「和菓子ミュージアム」

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