「私は、《ミッちゃんの素直なところはいいですね》とか、ほめ言葉を必ずメモする。落ち込んだときに見ると、《なに、いいところもあるぞ》と思えるから。」(清水さん)

阿川 コピーライターとしてもすごい(笑)。さて2023年、お二人はどんな年になりそう?

平野 やっぱり仕事したいよね。最近、次男が「未亡人のレシピ本を書け」って言うの。未亡人が作る、〈レシピ〉だって。

清水 次男、うまいこと言うね! 私は2024年の武道館公演10回目を目指したいな。ネタを考えるのはタダだし。(笑)

阿川 どんな年になるのかわからないけど、今の日本は言論の自由があるし、戦争はないし、細かい文句は多々あれど、いい国だなと思うよ。

清水 なるほどだね。

阿川 毎日「あぁ、今日はいい日だった」「今日はよく働いた。おやすみなさい」って、布団で寝られたら、それで十分。で、翌朝起きて、「わぁ、間に合わない!」。

平野 そうそう。それで、またその日一日、一所懸命生きる。

清水 ところで今日の対談のテーマ、なんだっけ。

阿川 運と縁。

清水 すっかり忘れてた(笑)。テーマに合ってるかどうかわからないけど、私はイヤなことは忘れるようにしてる。お風呂入ったりカラオケ行ったりするだけでけっこう忘れる。そういう忘却力が運気を上げる気がする。

平野 お風呂にカラオケ、単純だ。

清水 昔はもっとウジウジしていたけれど、意識して単純になるようにした。そのほうが絶対結果オーライだから。