ドキドキ→ザワザワ→ムカムカ→イライラ

自分とは異なるタイプの人と一緒になるとき、最初は胸がドキドキします。自分との違いを魅力として受け入れ、新鮮な刺激を感じます。

けれども共に過ごす時間が経つにつれて、ドキドキが薄れ、ちょっとした違和感を抱くようになります。

「ん? なんか私が思っているのと違うな」「どうしてお互いに食い違うのかな」と疑問に思う回数が増え、心がザワザワしてきます

同じような疑問が繰り返されるとムカムカするようになり、挙げ句の果てには自分とは違う相手のクセや行動パターンがとても気になってきます。

『「他人に振り回される私」が一瞬で変わる本』(著:山本千儀/日本実業出版社)

例えば連絡を忘れる、話を右から左に流す、細かいことをいちいち聞いてくる、テーブルの端ギリギリにコップを置くなど、ほんのささいなこと目にする度にイライラのスイッチが入るようになります。

このドキドキ→ザワザワ→ムカムカ→イライラの流れにハマり、「結局、私たち合わないのよ」と最終的に破局してしまうカップルも少なくないでしょう。

一方、意外に思われるかもしれませんが、夫婦の気質が同じ場合のほうが、問題解決に時間がかかることがあります。

次に紹介する事例は実際にあった相談で、同じ理論型の夫婦のケースです。

似た者同士なので、普段はのんびり穏やかに仲良く過ごされている仲良し夫婦ですが、問題が起きたとき、2人とも少し行動が遅れがちです。

両者とも行動の前に納得が必要で、あれやこれやと考えているうちにお互いが相手の出方をうかがい、「いつやるの?」「今度はそっちが解決してよ」「また私がするの?」などと牽制しあった結果、いつまでも平行線を辿って、たとえ電球一つ変えるにしてもなかなか進まない、というようなことが多々あるというのです。

もし、この夫婦の一方が行動型であれば、行動型の即動くスピードで解決できるのですが、この場合はお互いの初動のスピード、会話の流れの違いなどにコミュニケーションエラーが生じたりする可能性も多いでしょう。

では続けて、男女の本能の違いを含め、異なるタイプのパターンを見ていきましょう。