新しい「はやり言葉」にすぐに飛びつく日本の教育
とはいえ、この5つは理科、技術・家庭、芸術(音楽、美術、工芸、書道)、数学など科目・教科としてすでにあるものです。たしかに教科を横断して学ぶということは少なかったので新しい視点ではありますが、それ以上のものではありません。
かつては、詰め込み型学習への批判から、学習内容を精選して、「生きる力」を育もうとして総合学習などが取り入れられました。
しかし「ゆとり教育」と批判されたり、一方通行的な教育への批判から、今度はアクティブラーニングや探究学習といった言葉が強調されるようになりました。
しかし現実が、そうした言葉にちゃんと追いついているかは別の話。特に日本の教育は、こうした新しいはやり言葉にすぐに飛びつく傾向があるので、その点は注意が必要だと感じています。
こうした背景を踏まえながら、私が「新しい教育」の動向として押さえてほしいと考えているのが、日本の高校を卒業後に、直接海外の大学に進学するケースです。