(イラスト◎大野舞)
スピリチュアリストとして、さまざまな角度から読者のお悩みに答え、生きる指針を示してくれる江原啓之さん。現在は熱海に在住し、ていねいな暮らしをしながら日々「生きる上で大切なこと」を発信し続けています。『婦人公論』のリニューアルにあたって始まった新連載「〈幸せぐせ〉を身に着けよう」。第14回は「人間関係がうまく築けず孤独を感じる時の対処法」です。

Q 人間関係がうまく築けず、ひとりで寂しい

A)自分の至らないところを周囲の人に聞く

B)現状を受け入れて、ひとりの時間を楽しむ

《ひとり時間》を充実させる

職場や近所、ママ友、趣味の会での付き合い……。さまざまなコミュニティがあるのに、なんとなくどこにも溶け込めず、いつの間にかひとりぼっち。嫌がらせを受けているなら、やめてほしいと訴えることもできますが、そういうわけでもない。人間関係がうまくいかない理由が思い当たらないと、どうしていいか悩みますね。でも大丈夫。幸せぐせを理解すれば、ちゃんと道は開けます。

Aは原因を探るべく、自分の何が悪いのかをまわりの人に尋ねるパターン。謙虚な態度に思えて、実は不幸ぐせです。聞けば誰かが教えてくれるという考えそのものが依存ですし、まわりの人も、面と向かって尋ねられても答えにくいでしょう。答えてくれたとしても本心とは限りません。余計に鬱陶しがられてしまうのが関の山。

勇気ある誰かが、「あなたのそういう性格が苦手なのよ」と、ズバリ指摘したとしたら……。あなたはどうしますか? 素直に直せますか? 「今さら性格を変えるなんて、土台むり」と、途方にくれるのではないでしょうか。

無視されている、あるいは明らかな嫌がらせで仲間はずれにされているわけではないなら、必要な交流だけにすればいい。そんな現状を受け入れて、《ひとり時間》を充実させることに舵を切ったほうがずっと前向き。つまり幸せぐせはBの選択です。