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〈原因〉膵液が活性化して臓器を溶かし、炎症に
膵炎を発症する仕組みははっきりと解明されていませんが、「アルコール」「胆石」「原因不明(特発性)」などが原因として考えられています。
膵臓は、炭水化物を分解する「アミラーゼ」や、たんぱく質を分解する「トリプシン」「エラスターゼ」、脂肪を分解する「リパーゼ」などの消化酵素を含む膵液を分泌している臓器です。
この膵液は通常、膵臓から膵管を通り、十二指腸に出て活性化する仕組みになっています。ところがアルコールなどの影響で、膵液が膵臓内で活性化すると、血液中や膵臓の周囲まであふれ、膵臓自体や周囲の組織を溶かし、その結果、炎症が起きてしまうのです。
また、胆のうや胆管でできた胆石が胆管の出口を塞ぎ、炎症を招くことも。女性は、胆石が40.3%で、原因の第1位を占めます。