宙組25周年記念コンサート『明日へのエナジー』が3月3日よりついに開幕!(撮影:岩田えり)

 

宝塚歌劇団「宙組」誕生25周年を記念したコンサート『明日へのエナジー』の公開舞台稽古が、2023年3月3日(金)によみうり大手町ホールにて行われた。

1998年に宝塚歌劇団に新たな組として「宙組」が誕生し、その初代トップスターとして組を引っ張ってきた姿月あさとさん、宙組2代目トップスターの和央ようかさん、宙組出身で後に星組トップをつとめた湖月わたるさんという “宙組レジェンド”と、宙組にゆかりのあるメンバー、出雲綾さん、久路あかりさん、天羽珠紀さん、光海舞人さん、 美月悠さんによる夢の共演だ。

「未来へ」「明日へのエナジー」など、宙組時代の懐かしい曲や、卒業後にそれぞれの道を歩んだ3人が得てきた経験をもとにした楽曲が並ぶ。様々なことに挑戦し続ける3名が魅せるコンサートに注目が集まる。

3人は最初、白いタキシード風の衣装で登場。宙組のお披露目公演『エクスカリバー』の劇中歌「未来へ」を今回のキャスト全員で歌い上げる。公演から20年以上経ち、この楽曲はコロナ禍で公演が行えない中、宝塚歌劇団の有志が集まって公開された動画「OUR FAVORITE TAKARAZUKA」(2020年7月、YouTube「宝塚歌劇 公式チャンネル」にて)でも披露されている。

ステージに並ぶ宙組レジェンドの3人(撮影:岩田えり)

現在発売中の『婦人公論』3月号に掲載されている姿月さんのインタビュー記事では、「未来へ」についての思いを語っている。

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2020年7月、コロナ禍に入って宝塚の公演が軒並み中止になってしまった時、宝塚の生徒(団員)たちが大劇場から歌をお届けする動画配信の試みがありました。その時の曲が「未来へ」。「いま歌いたい曲は?」と生徒全員にアンケートをとったところ選ばれたそうです。

先が見えない状況のなか、お客様に伝えたい曲が「未来へ」だった、そのことがとても誇らしくて。私にとっての大切な曲を、今の生徒の皆さんも歌いたいと思ってくれた。そんな歌に育ったと思うと、当時の私たちの必死な日々には、意味があったのだなと感じられます。

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インタビュー・姿月あさと「宝塚・宙組が25周年、トップの辞令を何度も断った。生きている初代トップスターは私だけ。コンサートは《生前葬》のつもりで」はこちら