和央ようかさん。74期生として宝塚歌劇団入団、宙組トップスターとして活躍した後、2006年に 『NEVER SAY GOODBYE』の公演をもって退団（撮影：岩田えり）
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「荒波の唄」や「One Heart」も

さらにその後には、湖月さんのダンスで、姿月あさとさんが「幸せ」を披露。『激情-ホセとカルメン-』（宙組公演：1999年）の劇中歌で、公演時は、ドン・ホセ役を姿月さん、エスカミリオ役を湖月さんが演じている。黒い衣装に身を包んだ2人の絡みが、当時の熱量を思い出させる。

さらに、『ミレニアム・チャレンジャー！』より「荒波の唄」を湖月さんが、名作『Never Say Goodbye』より「One Heart」を和央さんと出演者全員のアンサンブルで歌い上げた。

宙組のお披露目公演で『エクスカリバー』と併演の『シトラスの風』の劇中歌、「明日へのエナジー」を出演者全員で歌う。今回の公演名にもなっているこの楽曲は、公演時から今に至るまで高い人気を誇っている。姿月さんは前出の『婦人公論』でのインタビューで、今回の公演への思いを明かしている。

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今回のタイトルにもなっている「明日へのエナジー」。創設当時、トップお披露目公演として上演したショー『シトラスの風』の一場面なのですが、これこそ宙組が一丸となって作り上げたもの。

『シトラスの風』は再演されることが多い演目です。なぜこれほど皆さまの記憶に残っているかというと、あの頃の宙組生の心の持ちようにあると思うんですね。

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今回25周年を記念して、姿月さんが企画書を作るところから始め、1年以上かけて公演までたどり着いたという。選曲や構成を、和央さん、湖月さんと相談しながら作り上げることは楽しい時間だったと話しており、無事初日を迎えられることへの感謝を表した。

湖月わたるさん。75期生として宝塚歌劇団入団、星組トップスターとしての活動を経て、2006年に『愛するには短すぎる』『ネオ・ダンディズム』の公演をもって退団（撮影：岩田えり）