この記事の目次
死者・行方不明者の多くは60歳以上 モノを減らしてけがをしない部屋に 無駄足でも安全のため避難を
こんな時どうしたらいい?Q&A
Q1 自宅に留まるべき?避難するべき?避難のタイミングが知りたい
Q2 被災後、自宅で過ごす場合、何に気をつければいい?
Q3 避難所暮らしを余儀なくされたら、何を持っていくべき?
Q4 最低限備蓄しておいたほうがいいモノは? Q5 災害に備えるなら、どんな寝室が理想? Q6 防災グッズはどこに置けばいい?

こんな時どうしたらいい?Q&A

Q1 自宅に留まるべき?避難するべき?避難のタイミングが知りたい

基本は、自分が住むエリアに風水害の「警戒レベル3」が出たら、ためらわずに水害時の避難場所へ。ただし、ハザードマップで自宅が浸水・土砂災害のリスクのない場合は、自宅に留まることも可能です。

また、風水害には、集会所や、市区町村が指定した避難場所など自宅から離れた場所に避難する「水平避難」と、マンションの上階などに避難する「垂直避難」があります。状況によって判断は分かれますが、これらの選択肢があることを覚えておきましょう。

地震の場合は、揺れが収まった後に、いったん安全に過ごせるスペースに移動を。家の築年数が古い場合や耐震補強をしていない場合は、余震で倒壊の恐れがあります。危険だと判断したら、避難所に移動することをおすすめします。

 

Q2 被災後、自宅で過ごす場合、何に気をつければいい?

ライフラインが止まっていなければ、できるだけ規則正しい生活を送りましょう。被災後の高齢者にとって最も重要なのは、健康を維持することです。食事をしっかり摂り、適度な運動をすることも大事。

食事はできるだけ温かいものを。冷たいものは、免疫力を低下させ、感染症などにかかるリスクが上がります。また、動かないことで血行不良や低体温症などにおちいるリスクも。

加えて、心の健康にも気を配りたいところ。ひとり暮らしの場合、孤独や不安により不調をきたすこともあるため、気兼ねなくおしゃべりできる知人や隣人と過ごす時間をもちましょう。

震災後は残念ながら盗難などが増える傾向にあります。戸締まりをきちんとして過ごすようにしてください。

 

Q3 避難所暮らしを余儀なくされたら、何を持っていくべき?

水や非常食のほか、持病がある人は薬やお薬手帳、防寒具を持っていくとよいでしょう。可能なら災害用トイレも。

シニアはとくに、「口腔ケア」が重要です。避難時の歯みがきは、細菌などが体内に入るのを防ぐのに有効で、感染症対策になります。入れ歯の人は、入れ歯洗浄剤があると安心でしょう。

自宅が倒壊していない場合は、避難所と自宅を行ったり来たりするケースがほとんど。様子を見ながら、衣類やその他必要なモノを取りに帰ることもできます。通帳や印鑑は緊急避難時にはあまり重要ではありません(ただし留守中の自宅の盗難には注意が必要)。

ひとまず避難する時には、重い荷物を背負わずに最低限のモノだけ持ち避難所に向かいましょう。