この記事の目次
死者・行方不明者の多くは60歳以上
モノを減らしてけがをしない部屋に
無駄足でも安全のため避難を こんな時どうしたらいい?Q&A Q1 自宅に留まるべき?避難するべき?避難のタイミングが知りたい Q2 被災後、自宅で過ごす場合、何に気をつければいい? Q3 避難所暮らしを余儀なくされたら、何を持っていくべき? Q4 最低限備蓄しておいたほうがいいモノは? Q5 災害に備えるなら、どんな寝室が理想? Q6 防災グッズはどこに置けばいい?

モノを減らしてけがをしない部屋に

ではここからは、日ごろから準備できる防災対策についてご紹介していきましょう。

災害時に家の中でけがをする人の3分の2は、家具の倒壊とガラスの破片が原因と言われています。そのため、少なくとも家具の転倒防止とガラスの飛散防止対策はしておくこと。

すでに、タンスや棚が倒れないよう、つっぱり棒や家具の下に差し込む転倒防止プレートなどを活用している人も多いかもしれません。これらは1つではなく、2つ3つと組み合わせるとより強度が上がります。

窓ガラスや家具のガラス扉には飛散防止シートを貼ったり、扉が開かないようにロックをかけたり。また、食器や花瓶の下にはすべり止めシートを敷くなどの工夫をしましょう。

とはいえ、家中を防災仕様にして暮らすのは現実的ではありませんよね。そこで推奨しているのが、「1日の3分の1の時間を過ごす場所」を防災仕様にすること。

多くの人にとって、それは寝室なのではないでしょうか。寝ている時は無防備ですから、不要なモノを置かないのが鉄則。どうしても家具を別の部屋に移動できない場合は、ベッドや寝床の上に倒れてこない場所に置くように工夫してください。窓には飛散防止シートを貼り、生活に必要な最低限の備蓄品を袋に入れてそばに置いておくとよいでしょう。

モノを減らすのは防災対策の観点から見てとても重要ですが、どうしても減らせないという人は、使わなくなった子ども部屋などを納戸代わりに使用するのも手。モノはその部屋に集合させて、普段の居住スペースはスッキリさせておく。逆に、災害が起きた時に生活できるスペースとして、何もない部屋を1部屋だけ用意しておくのもいいと思います。

私が備蓄で最も重要だとお伝えしているのが、「災害用トイレ」です。排泄を我慢しなければならないという意識があると、水分を摂らなくなり、脱水状態におちいりかねません。体調悪化にもつながりやすいため、最低でも1週間分は用意しておきたいところ。

次に必要なのは、スマートフォンを充電する「モバイルバッテリー」です。現代社会では、スマホは貴重な情報源となり、助けを求めたり、家族と連絡をとったりする時にも必須。充電ができると大きな安心につながります。

食料や水は、普段の生活で消費しつつ、少し多めにストックする「ローリングストック」の習慣を。被災後の生活が不便でないようあれこれ備蓄しておくのが理想ではあるものの、完璧を期すのは至難の業。

現在の生活を振り返り、「これはないと絶対に困る」というモノだけに絞って用意しておくとよいでしょう。自身で用意するのが難しい場合は、家族や親類、友人に相談して揃えても。介護を受けている人なら、ヘルパーさんに頼んで準備してもらいましょう。