<天下一の補佐役>豊臣秀長の目線で歴史をダイナミックに描く、夢と希望の下克上サクセスストーリー・大河ドラマ『豊臣兄弟!』(NHK総合、日曜午後8時ほか)。ストーリーが展開していく中、戦国時代の武将や社会について、あらためて関心が集まっています。一方、歴史研究者の本郷和人先生がドラマをもとに深く解説するのが本連載。今回は「朝倉家の滅亡」について。この連載を読めばドラマ本編がさらに楽しくなること間違いなし!
一乗谷を拠点に繁栄
越前の朝倉家は、五代およそ百年にわたって繁栄を続けた大名家でした。
ドラマでは、最後の当主である朝倉義景を鶴見辰吾さん、その従弟・景鏡を池内万作さんが演じています。
拠点である一乗谷は文化的にも栄え、また越前という土地自体も、農業生産力が高く、日本海側の交易によって富を蓄えることのできる、きわめて恵まれた地域です。
地理的条件だけを見れば、そう簡単に崩れるはずのない政権であったと言ってよいでしょう。
それにもかかわらず、朝倉家は驚くほどあっさりと滅亡してしまいます。
では、いったい何が問題だったのでしょうか。
