それぞれが離脱したことで…
こうした体制は、中心が安定している限りは問題を起こしません。
しかし一度、その中心が揺らぐとどうなるか。
たとえば当主である朝倉義景が一乗谷を放棄した(あるいは、せざるを得なかった)とき、それは単なる戦術的な後退ではなく、「もはやこの政権は持たないのではないか」という強い印象を周囲に与えました。
すると、それまで内側にとどまっていた諸勢力が、それぞれの判断で動き始めます。
誰かが命令したわけではなく、また一斉に裏切ったというわけでもない。
ただ、それぞれが自分の領地や家を守るために、離脱という選択を取る。
その結果として、全体が一気に崩れていくのです。
