後悔しないためにゆったり構えて
夫と義母を見送り、2人の子どもたちは独立。そんなふうに家族のかたちが変わるなかで辿り着いたのが、築50年を超えるレトロな団地です。3DKのこの家にあるものたちは、3回の引っ越しをくぐり抜けて残った精鋭ばかり。なかでも家具は、家族の思い出が詰まっています。
新しく買ったものといえば、2回目の引っ越しの時にリサイクルセンターで見つけた桐の和ダンスだけ。上下2段ずつに分けて使っています。部屋が狭くなったのだから、新しいものを増やさないようにしたいのだけど、一目ぼれだったからしょうがない。(笑)
台所で食器棚として使っているのは、夫がカメラや小物をディスプレイするのに愛用していた棚です。自分で扉をグレーのペンキで塗装してリメイクしました。ここには、1人分の食器が収まっています。家電は、テレビと炊飯器を手放し、電子レンジは持って来たものの出番がなくて、少ししてから処分しました。
仕事部屋として使っている6畳間には、お気に入りの3点セットを配置。1つは、母の嫁入り道具だった足踏みミシンです。以前はカーテンを縫ったりしていましたが、今は飾り棚として活用中。隣には、父が独身時代から使っていた小さな引き出しを。その上には、夫が誕生日プレゼントにくれたアクセサリーボックスを置いています。
ほかにも、1人がけの椅子は夫が使っていたものですし、2人がけのソファに置いている2匹のテディベアは、娘と息子が幼かったころにプレゼントしたもの。ぬいぐるみがおしゃべりするのを娘が怖がったなあ、なんて思い出しながら眺めています。
趣味の裁縫で使った布のハギレも取ってあるので、クッションやソファのカバー、コースターを作ることも。今あるものに手を加えて、何かを作るのが好きなんです。