夫を見送って考えたこれからの暮らし方
もちろん、今の暮らしになるまでにはさまざまなものを取捨選択してきました。
結婚して住んだ都心の家から、51歳の時に、東京郊外にある賃貸の一軒家に引っ越すことに。夫と私と2人の子ども、義母の5人がそれぞれに小さいながらも個室を持てる5LDK間取りです。そこで11年暮らす間には、家族の数だけものもずいぶんと増えましたね。
そんな家から引っ越すことになったのは、62歳の時。病気療養をしていた夫を見送ったことがきっかけでした。娘はすでに結婚して家を出ており、息子、義母、愛犬と私で「これからどう暮らしていこうか」と考えたのです。
後に発表したエッセイで、引っ越し先に小田原を選んだ理由について「一生に一度は海のそばに住んでみたかったから」なんてカッコいいことを書きましたけれど、それは後付け(笑)。実際は、夫を亡くした後、東京で家賃を払い続けていくのは厳しいという事情があったのです。
それに部屋数も今ほどいらないし、家族の通勤の便を考える必要もなくなった。そう考えると、「どこに住んでもいいんだな」と、ふと気がラクになったことを覚えています。
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