それで住宅の情報サイトを検索し始めたものの、「ペット可」の賃貸物件がまず少ない。住んでいた私鉄沿線をたどるうち、テレビドラマに出てくるような「ザ・古民家」が小田原に見つかりました。
息子も気に入り、義母にとっても縁ある土地だったことで決断。部屋数は4DKありましたが、家賃と面積は元の家の半分です。
家が狭くなったため、ものの処分がとにかく大変でした。それも夫が亡くなってから約3ヵ月後の引っ越し。我ながらよくやったなと思います。
でも、夫との思い出に浸る暇がなかったのは、かえってよかったかもしれません。時間が経つにつれてああだこうだ考えて、たくさんのものを残してしまったはずだから。
引っ越しに向けては、「これからの生活に必要なものだけ」と目標を掲げ、かなり厳しめに取捨選択をしました。それはもう、ある種の「闘い」でしたね。
義母はわが子を亡くしたことで気落ちしていたし、息子は自分のことしかやらないし(笑)。そのぶん、近所の人には助けられました。
友だちの植木屋さんが軽トラックで不用品を市の処分場まで運んでくれたり、ダイニングテーブルなど大きな家具を引き取ってくれる人もいて。
夫の趣味だったカメラと釣り道具は専門業者に買い取ってもらいました。大変だったのは、本と雑誌。私が仕事の資料として使っていたものも大量にあるし、美大でデザインを教えていた夫の研究室に保管されていた分も加わって、それはすごい量でした。古書店の車に本や雑誌を積み上げたら、タイヤがググッと下がったくらいです。
この時に車も手放し、免許も返納。でも、今になってみると免許は早まったかも……。あっ、後悔しているものがありましたね。(笑)
