良くも悪くも現金主義

この1~3のどれか一つに該当すれば大丈夫です、とのことでした。
たとえば月額6万、共益費2000円の部屋を借りるなら、
1、毎月24万以上の固定収入(給料や年金など)があるか、年間288万円以上の収入がある
2、銀行や郵便局などに預貯金が600万円ある
3、現金でいますぐ、家賃×12ヵ月分+敷金2ヵ月分+共益費×12ヵ月分=86万4000円を用意できる

のどれかで良いというのです。

さらに、1と2の合わせ技、1の平均月収が半分12万円だった場合は、2の預貯金額も半分の300万円あれば、OKとのことでした。3の場合、現地で仮申し込みをしてから1週間以内に、現金を持ってURの営業センターに行って契約をすれば、即OKだそうです(ちなみに、民間の家賃は「前払い」で、前月末に翌月家賃を振り込みますが、URの場合は当月末に当月家賃を払う「後払い」だそうです)。

上記の1~3でいくと、フリーランスで、毎月の収入が不安定かつ税引き後年収もさほど高くない私には1は無理です。余剰資金はほとんど株や投資信託、不動産などに投資して、現預金はわずかしか持っていないので2も該当しません。入居前審査用の「見せ金」のためだけに、わざわざ金融資産を売却して現金化して、利益確定させて税金を払う、なんてもったいないですから。でも、3の1年分の一括前払いならできそうです。

民間の賃貸物件を借りる時でも、初期費用として、礼金や保証料まで入れて家賃の約半年分が必要になります。その倍ほどを用意すればいい計算です。営業日に関係なく猶予は1週間なので、ややバタバタではありますが、事前に準備をしておけば何とかなりそうです(振込にすると、証明だなんだと面倒なので、契約に行くUR営業センターの近くで銀行から下ろして現金を窓口に持参したらいいと教えてくれました)。

写真提供◎photoAC

良くも悪くも現金主義です。一括前納の場合は、割引もあるとのこと。面倒な審査もなく、お金と住民票だけ持って行けば契約ができるとは、保証人のいない中高年にとっては頼もしい限りです。1年後からは普通に、毎月、家賃を払っていけばいいのです。そのまま何歳になっても、URなら住み続けられます。更新料も必要ありません。大家に追い出される心配もいりません。