総じて新しくて清潔
オートロックはありませんが、その代わり、玄関インターホンはテレビモニター付きでした。URならではと感じたのは、下駄箱とガスレンジ、照明は自分で用意しなくちゃいけないことくらい。CATVやBS、インターネットも配線済みです。宅配ボックスはないものの、下手な古い民間賃貸よりよほど設備は充実しています。本当にびっくりでした。
大家業をしている私から見ても、なんてきちんとした大家だろうと思いました。さすがUR。実は、クリーニングと補修はけっこう大変なのです。キレイに住んでくれる賃借人ばかりじゃありません。掃除が適当だったり結露させたりすると、クロスはすぐに汚れます。退去の都度、壁のクロスを全面張り替えると、お金がかかってしょうがありません。補修もクリーニングも、つい、最低限にしがちです。ところが、URは、民間の大家よりよほど丁寧に補修・クリーニングしていました。
案内してくれた不動産業者は、「部屋によって当たり外れがある」と言ってましたが、全然「外れ」がありません。「ここは古いままですね」と言われたフローリングだって、最新じゃないだけで、日焼けもなく、ほとんど新品同様でした。確かに、部屋ごとにリフォーム部分が違い、キッチンを入れ替えたばかりの部屋も、風呂が真新しいところも、ありました。でも、総じて新しくて清潔でした。
もう一つの誤解が、URだと、階段やゴミ出し場の掃除、草むしりなどの「当番」が義務づけられている、との思い込みです。かつて公団が分譲した古い団地で、今もそうした「当番」や「自治体活動」が残っているところはあります。でも、ことUR賃貸に関しては、「クリーニングは、清掃業者が入ってるんですよ」とのこと。確かに、いました。
内見のために棟から棟へ歩く際、制服の清掃業者が、階段の掃き掃除をしていたのを見ました。住民が当番制で階段掃除をやる必要はないのです! 広い敷地内の植栽は、高木も低木も生け垣も、みなきれいに剪定されていました。これも業者に依頼しているそうです。こうした環境整備も、大家であるURが管理してくれます。感動! へたな民間の分譲賃貸より、よっぽどグレードは上です。