結果的にめちゃくちゃ大満足

――今回の映画は、ある試合を中心に描いているから、やっぱりスポーツとしてのバスケットボールそのものの表現が占める要素が大きかったよね。その点はどうだった?

私の場合、映画にこういう要素を求めていた、というより「話題になってるから、とりあえず見に行かねば」という感じだったので、期待値とのギャップとかはまったくありませんでした。そして感動的なストーリーが多かったこともあって、結果的にはめちゃくちゃ大満足。やんちゃ要素として、バスケ部メンバーの宮城リョータが、先輩の三井寿たちと殴り合うシーンもありましたが、出てくる人たちの誰が誰で、どうなったら停学するほどの大ゲンカをするのか、ってところは正直よく理解が……。

徐々に浮かび上がってくる原作未読者の疑問(写真:婦人公論.jp 編集部)

――発端は、宮城が三井にガンを飛ばしたかどうかで、って話ではあったけど。

映画中も、かつて二人がケンカした仲、ということはわかったんですが、「三井がワルだった」っていう事実はそこまで感じなかった気が。三井はそもそもバスケ部とどんな関係だったんですか?

――タイムラインを整理したほうが良さそうだね……。細かい話は省きますが、三井はそもそも中学バスケ界のスター選手で、現在3年でキャプテンを務める赤木剛憲や小暮公延と、高校入学後の同じタイミングで入部。でもいろいろあってバスケ部からドロップアウト、そのあとに宮城が入部した、という感じかな。