言葉より涙が先に出ていた当時の私
みんなとは圧倒的にスタートが違いました。
人前で声を出すことも苦手で、言葉より涙が先に出ていた当時の私。
そんな小心者でポンコツな自分を思い出します。
初めて新潟を出て、寮生活が始まり、
舞台に立つ為の見た事も聞いた事もない授業に驚き、
とにかくすべての事が初めてで新鮮でした。
共同生活、集団行動、決まり事の多さ、
「はぁ」「へぇ」と毎日が驚きの連続で、
予備知識のある同期生達の中、自分だけが何も知らないことを知りました。
あの頃の私は、何も知らないという強さがありました。
世間のことも、宝塚のことも、何も知らないがゆえに何も考えず、
何かを目指すとか、掴みたいとかもなく、
ただマイペースに、毎日踊っていられたら幸せだと思っていました。