今や不可欠な存在となりつつあるスマホ。なぜそのスマホをふかわさんは置いたまま、旅へ出たのでしょうか?(写真:本社写真部)
今や情報の収集・発信に不可欠な存在となったスマートフォン。総務省「通信利用動向調査」によれば、2020年時点での個人保有率はおよそ7割となっています。一方、番組MCやコメンテーターとして活躍しているふかわりょうさんは、そんなスマホをあえて家に置いたまま、岐阜県美濃へ3泊4日の旅に出たそうです。その顛末を新刊『スマホを置いて旅したら』にまとめたふかわさんは、そもそもなぜ”スマホなしの旅”に出たのでしょうか? そしてスマホが無いことで見えたものとは――。(構成:内山靖子/撮影:中央公論新社写真部)

“スマホなしの旅”に出た理由

先日、岐阜県の美濃地方まで、“3泊4日のスマホなし旅”を経験しました。

そもそもなぜ、スマホを持たずに旅に出ることにしたのか?

きっかけとなったのは初めてアイスランドを訪れたときのこと。当時は、まだ世の中にスマホが存在していなかったので、携帯電話を持って行きました。

ところが、現地では電波がずっと“圏外”で、まったくつながらない。

当初はメールが来ているんじゃないかという“つながらない”不安があったのですが、3日目くらいから、“つながらない”状態がむしろ心地よくなってきたんです。