イメージ(写真提供:Photo AC)
スマホによる火災事故がたびたび発生しています。多くのスマホのバッテリーには「リチウムイオン電池」が使われており、その性質上、強い衝撃や高温にさらされることで発火するリスクがあります。特にこのゴールデンウィーク期間は、長時間の移動にともなってスマホを車内で放置したり、モバイルバッテリーを持ち歩いたりする機会も多いことでしょう。スマホによる事故を予防する方法と、バッテリーを長持ちさせるためのポイントを解説します。
この記事の目次
やってはいけないスマホの取り扱い
スマホの熱対策 正しい方法で充電し、バッテリーを長持ちさせよう こんな兆候が見られたら要注意!

やってはいけないスマホの取り扱い

リチウムイオン電池とは、その名のとおりリチウムイオンの移動によって充放電を行う電池です。大容量の電気を蓄えることができ、繰り返し充電が可能であることから、スマホやノートPC、携帯型ゲーム機など、多くの電子機器のバッテリーに採用されています。

リチウムイオン電池は基本的には安全な電池ですが、強い衝撃や高温にさらされると発火するリスクがあるため、乱暴な取り扱いは控えるのが無難です。

以下、控えた方がよい取り扱い例と、旅行中に気をつけるべきポイントを紹介します。

・車内や直射日光の当たる場所で放置・充電する

バッテリーが高温にさらされることで、液漏れや破裂、発火などが起こるリスクがあります。盗難防止のためにも、旅行中は車などに放置せず、常にスマホを携帯するようにしましょう。

・落としたりぶつけたりして強い衝撃を与える

スマホに強い衝撃が加わると、バッテリーがショートし、発火するおそれがあります。

旅行中はスマホで写真を撮る機会も増えると思われますが、それにともなって落下させてしまうリスクも上がります。スマホの背面に装着する「スマホリング」やスマホを首から下げるための「ネックストラップ」などでスマホの落下対策ができます。

リングがあるだけで落下防止に(写真◎AC)

そのほか、ペットがスマホに噛みついたことによる火災事例も報告されています。スマホを使用しないときは、ペットが触れられない場所に置くようにしましょう。また、ペットを残して外出する際は、たとえ短時間であっても必ずスマホを携帯するようにしてください。

・濡らしたり水没させたりする

バッテリー内部のショートを招きます。

飲み物をこぼしたり、池や川などで写真を撮ろうとしてうっかり落としてしまう可能性が考えられます。また、お風呂でスマホを操作していて手を滑らせてしまう人もいるようです。

最近のスマホは防水のものも多いですが、それでも水にさらすのは避けた方がよいでしょう。特に、海水などは要注意です。

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