ワインの豆知識

 

「日本ワイン」と「国産ワイン」の違い

国税庁によって2015年に「日本ワイン」の基準が定められたことにより、 「日本ワイン」と「国産ワイン」の違いが明確化されました。

「日本ワイン」は、国産ブドウのみを使用し、日本国内で製造されたワインを指します。

一方、海外から輸入したブドウを原料として使用し、日本国内で醸造したワインは「国産ワイン」や「国内製造ワイン」などと呼ばれ、日本ワインとは区別されています。

 

最近話題の「オレンジワイン」ってどんなワイン?

オレンジワインは、赤ワイン・白ワイン・ロゼワインに続く4つ目のカテゴリーとして、近年急速に認知されてきているワインです。

赤ワインは、黒ブドウを使って、皮・種・果汁を一緒に発酵させて作ります。渋みや色は皮などを使うことから出てきます。一方、白ワインは、白ブドウを原料とし、果汁だけを発酵させて作ります。

オレンジワインは、白ブドウを使って赤ワインと同じように醸造しており、白ブドウから黄色系の色素が抜け出すことで、オレンジ色のワインになります。

白ブドウの皮や種まで使用しているため、白ワインにはない渋味をともなった複雑な味わいがあります。

 

「オーガニックワイン」って何?味はおいしい?

「オーガニックワイン」とは、有機栽培(化学的な農薬・肥料・除草剤を使わない栽培方法)のブドウから造られたワインを指します。原料のブドウだけでなく、加工・醸造過程で使用される添加物の量などにも制限があります。

 

日本では、「JAS規格」という農林水産省が認める認証機関で認証されたものだけが、商品名に「オーガニック」「有機」を使用することができます。一方、JAS規格で制限されていない表現としては「ビオ」「自然派」などがあり、こちらは原料や製造方法を問わず自由に使用することができます。海外にもオーガニックの認証を受けたことを示すマークがありますので、海外産のオーガニックワインを探すときは参考にしてみてください。

オーガニックワインは、農薬や肥料などを使用しないブドウから造るため、天候の影響を受けやすく、味や生産量が毎年変化しやすいといわれています。また、添加物を制限していることから、品質を保つための温度管理も難しいようです。

しかし、環境に優しい農法で造られ、化学物質の使用も控えられているため、昔ながらのワインの味が楽しめるというメリットもあります。興味のある人は一度飲んでみて、他のワインとの違いを楽しんでみてもよいかもしれません。

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