感覚が研ぎ澄まされて
一生続けていきたいのは走ること。「走るって本当に凄い」と身を持って感じてきましたね。2019年、コロナ禍でしたが、24時間テレビの募金ランに参加させていただきました。練習期間がほとんどなく、正直不安もありましたが、いざ走ってみたら…これまでの日々のトレーニングのおかげで怪我をすることも不調になることもなくゴールすることができました。
実はその時、本番の数日前からヘアスプレーで頬がかぶれてしまい、薬をつけても治らずにいたのですが、24時間走り続けた後には嘘のように治っていました。この時にも有酸素運動で汗を流すということが、どれだけデトックスになるか思い知りましたね。
そして今年から『ピノキオの偉烈』の稽古が始まって、今までよりさらに、研ぎ澄まされていく感覚に出会えました。ひとつひとつの動作に今まで以上に心を込めたり、細部まで神経を持っていこうとしたりすることができるようになったのです。
自分の変化を通して「あ、人って奇跡なんだな」と思いました。自分も奇跡だし、みんなも奇跡。奇跡の塊が時間になって、時代になって、歴史になっていく。人間の素晴らしさに感動を覚える日々を送っています。