2023年6月7日放送の『徹子の部屋』は、いまも色褪せない名曲を数多く生み出した作詞家・永六輔さんと作曲家・中村八大さんのコンビ「六八コンビ」と称される2人の曲をスタジオで披露したゲストの傑作選。名曲『遠くへ行きたい』にまつわる永六輔さんとのエピソードを披露したジェリー藤尾さんの映像も。今回は、故・ジェリー藤尾さんとの和解を語った次女の板谷亜紀さん、元妻の渡辺友子さんの対談記事を再配信します。
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歌手のジェリー藤尾さんが、2021年8月、肺炎のため81年の生涯を閉じました。同居し晩年を支えたのは次女の板谷亜紀さん。離婚後は別々の人生を歩いていた元妻の渡辺友子さんもジェリーさんと和解し、最後の日々に寄り添ったそうです。そのいきさつは──(構成=吉田明美 撮影=清水朝子)
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歌手のジェリー藤尾さんが、2021年8月、肺炎のため81年の生涯を閉じました。同居し晩年を支えたのは次女の板谷亜紀さん。離婚後は別々の人生を歩いていた元妻の渡辺友子さんもジェリーさんと和解し、最後の日々に寄り添ったそうです。そのいきさつは──(構成=吉田明美 撮影=清水朝子)
パパの体はまだ温かかった
亜紀 パパが亡くなって3ヵ月。今でも、あの日のことを思い出すと涙があふれてきます。
友子 土砂降りの夜だったわね。
亜紀 パパはいつも、用事があるとLINEで私たち家族を呼んでいたのですが、その夜はそれがなくて。おかしいなと思って様子を見に行ったんです。そうしたら、リモコンを持った手がだらんとしていて……。
友子 すぐに病院の先生と私に知らせてくれたわね。
亜紀 亡くなったことを受け入れるのは、つらかった。私が触れたパパの体は、まだ温かかったから。
友子 私も電話をもらってすぐ、駆け付けました。5日前に会った時はいつもと変わらない様子で、元気だったのに……。
亜紀 前の日も普通に話をしていたから、こんなにあっけなく逝っちゃうとは思わなかった。
友子 でも、最後は娘や孫、ひ孫と暮らすことができて、幸せだったと思う。眠っているとしか思えない、穏やかな表情だったもの。
亜紀 パパはママと和解できて、ほっとして天国に行ったんじゃないかな。私はそれが一番うれしいよ。