本家双鳩堂 鳩もち

八幡さんのお使いの
鳩をかたどった
素朴な菓子を
お詣り後の楽しみに
一緒に連れ帰る

 

京都の神社には数多くの門前菓子があり、それぞれの神社にお詣りした際、ゆかりの菓子をいただいて帰るのは楽しみの一つ。大原を抜けて若狭に至る街道沿いにある三宅八幡宮は、子どもを病から守る虫封じの神様として親しまれていますが、鳩もちはその八幡さんの門前菓子です。

 

「初代の頃は鳩形のおせんべいを作っていましたが、二代目の時に鳩のお餅になりまして」という現在の店主は四代目。今ではほかの餅菓子も店頭に並びますが、この鳩もちが看板商品であることには変わりありません。シンコと呼ばれる米粉に砂糖を加えて蒸し、10センチほどの鳩の形にととのえます。白に加えて抹茶と肉桂(ニッキ)味があり、そのままつまんでペロリといただくのがいちばん美味しい、素朴な菓子です。

鳩は八幡神のお使いですから、お詣りした人からいただいても、ご利益があるなんとも嬉しい縁起物なのです。