周囲にあわせようと努力していた

ーー常に成績は学年トップクラス、教師からも怒られることのない存在。小中学校時代にこんな神童のような同級生が隣に座っていたら、近寄りがたかったかもしれない。

クラスでは浮きやすいほうでした。

だからいつも周囲に気を遣って、あわせようと努力していました。中学校の修学旅行へ行くときも、不安で何度も体を洗う練習をしたほどです。

『挫折からのキャリア論』(著:山口真由/日経BP)

というのも、普段の私は合理性を最優先させる性格なので、頭から体まで一度に洗って、一気に流していました。

でもそんな様子を同級生の前で見せたら、ドン引きされると思って。頭を洗って流す、体を洗って流す。そういう練習をしていたんですよ。「どういうふうに洗うのが普通なのかしら」って妹と相談しながら(笑)。

体毛もどこまで剃るべきか、とか真剣に考えていましたね……。それが成績トップだった中学生の真実です。