基本は「分ける」こと

最後に収納の方法です。基本ルールは「分ける」こと。

たとえば洗剤なら、管理の種類として「いつも使う」「ストック」「たまに使う」に分けてみましょう。「いつも使う」洗剤は手前に、「ストック」「たまに使う」はそれぞれ決めた場所に置いておく。個人の持ちものに関しては、人別に分けてみる。さらにヘアケア用品のような用途別に、ブラシやスプレーをひとまとめしてケースに入れるのもいいでしょう。

たとえば、シェーバー関連といった「夫のもの」を一つの引き出しにまとめて。

整理した受講生宅の洗面台の引き出し。掃除のアイテムを片づけて、ご主人のモノだけに。とてもスッキリ!(写真:著者)

ストックの歯ブラシなど細かいものは共有ケースの中へ。さらに洗濯機で使うものは洗濯機のそばへ収納する、と言ったことを意識すれば一気に動線が良くなるはず。またこうした工夫によって、取り出しやすくなるうえ、日々の管理もしやすくなります。

以上、すっきり、衛生的に、そして使いたいものもすぐに取り出せる洗面所に変えて、掃除や洗濯もしやすく! 気持ちも爽やかに、残りの暑さを乗り切りましょう。


だから、50歳から片づける―「思い出のもの」は捨てなくていい』(CCCメディアハウス)

何があるかわからない時代。50を過ぎたらすぐ片づけるべき。人生の折り返し地点を過ぎたら、片づけたもの勝ち! 5年間で6000人以上の受講生にアドバイスをしてきた著者が語る50代ならではのモノの手放し方や増やさないコツ、ラクにできる収納。東日本大震災を経験した著者の非常時の備え、楽する家事習慣、家族の片づけなどなど、すぐできる具体的な解決策が満載。