日本固有の水族館文化が根付いている

さて、前回触れた海外の写真家とのエピソードを語るが、メキシコ人の彼女にとってここ浅虫水族館が初の水族館訪問だったそうだ。

彼女は28歳。日本人ならこの年齢で一度も水族館を体験していない人はほとんどいないだろう。

私たちは島国に住んでいるということもあり、海は常に間近にあり、海産物を主とした食生活等、「海」とそこにいる生き物に幼少期から興味を持つ。

水族館とはその興味に応える教育と娯楽の場でもある。

海外の人なら見慣れない水中の世界も、日本人にとっては身近な世界に感じるのも、幼い頃から大人になるまで家族と過ごした水族館での貴重な時間があるからこそではないだろうか。

日本には、他の国にはない水族館文化が強く根付いている。

写真を拡大 泳ぐカマイルカと、未知の世界への扉
【関連記事】
野辺地ジョージ サメファンの聖地・茨城県「アクアワールド大洗」ドタブカ、シュモクザメ、シロワニが優雅に泳ぐ
野辺地ジョージ「神奈川県 八景島シーパラダイス」まるで水中のバレリーナの様にイルカが舞い泳ぐ
野辺地ジョージ「世界の有料水族館約400のうち、150近くが日本にあるという事実。人はアクリル板を通して何を見ているのか」