写真を拡大 ようやく水槽の境目に接近したフンボルトペンギンと2頭のゴマフアザラシ(C)2015〜2023 George Nobechi
世界に約400ある有料水族館のうち、150近くが日本にあるという。フォトグラファー・野辺地ジョージ氏が撮影する数々の被写体・シリーズの中で、最も古いのが水族館であり、少年時代の思い出をたどる「旅」だ。日本人にとっての水族館とは何なのか…写真と文で繙いていく

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本州最北端の青森県営浅虫水族館

今回の「シュール・ブルー」列島水族館写真巡りは、2022年4月に訪れた本州最北端の青森県営浅虫水族館。

陸奥湾に位置するこの水族館で特に面白いと思ったのは、ペンギンとゴマフアザラシが隣接している水槽だった。

写真家としての楽しみは、構図上水槽の仕切りを真ん中に置き、ペンギンとアザラシが同じタイミングでファインダーに入ってくれるのを狙うことだが、これがなかなかそうはならない。

待つこと約1時間、ようやくイメージ通りの写真が撮れた。

写真を拡大 キタオットセイのダイナミックな泳ぎ(C)2015〜2023 George Nobechi