宮崎作品とハリウッド、この夏、あなたはどちらを観ますか?(写真:著者提供)
宮崎駿監督の10年ぶりとなる長編アニメーション映画『君たちはどう生きるか』が、7月14日から全国で公開されました。事前情報一切ナシ。異例の宣伝手法ながら、初日興収は4億6500万円。公開後4日間の興行収入が21億4000万円・観客動員数135万人を突破、2001年公開『千と千尋の神隠し』の最終興行収入・316億8000万円の、公開後4日間の興行収入・19億4000万円を軽く超えました。興収100億円…どころかひょっとすると300億円超えかもしれません。
ではこの異次元とも言える映画は観るべきか?観ないほうがいいか?なぜ評価が分かれているのに、大ヒットしているのか?映画評論家やマーケ専門家の立場ではなく、「人生に役立つよもやま話」として解説したいと思います。
【ネタバレ】この記事は映画『君たちはどう生きるか』内容を含みます。ご注意ください。

観るべきか?観ないほうがお得か?

表面的な答え1:「お得感」が欲しいなら観ないほうがいい

わざわざお金を払って映画館まで出かけて観る映画。スッキリしなかったとか、カタルシスを得られなければ損した、という気分になるタイプの方は観ないほうがいいです。『君たち~』はハリウッド型の映画ではありません。あなたが求めているのはハリウッド型の映画なのでしょうから、今上演されている『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』や『ワイルド・スピード』を観たほうがいいでしょう。

表面的な答え2:「気付き」を得たいなら観たほうがいい

もし、宮崎監督が引退宣言までしたのに「何故作ったのか?」と考えるなら、そして、木村拓哉、柴咲コウ、菅田将暉、あいみょん、木村佳乃、小林薫、國村隼、火野正平ら有名タレントが出演したのという事は、やはり何かあるのではないか? と思うなら。そしてシンプルに「映画を観たい」なら観たほうがいいと思います。