子どもは地域で育てるもの

両親の美光さんとみどりさんは社会福祉のボランティアサークルで出会い、地域が抱える課題の解決を目指す活動に携わってきた。みどりさんが話す。

「私は保母養成所出身でしたから、サークルの活動では幼児教育を受け持ち、その時に子どもは地域で見守り育てていかなければならないと実感しました」

結婚したのは22歳の時。みどりさんは知的障がい児施設で働いた後、家庭に入り、夫とお好み焼き店を営みながら5人の男の子を育てた。

次男が小学校に入ると、美光さんは熱心に子ども会活動を手伝い、PTA活動にも積極的に参加。市のキャンプリーダー養成講座に参加し、どうしたら子どもたちが楽しく過ごせるかを学んだ。

長男が中学校に入学する頃は、学校が荒れていた時期でもあり、俗にいう《非行少年》たちの世話をするように。

「なんかおいしいものを食べていかんか、とお父さんが誘うので、いつも知らないお兄さんが家にいるという状況で子どもたちは育ちました。そんななかで、私も自然とボランティア活動を手伝うように」(みどりさん)