写真を拡大 まるで水上竜巻の様に回転するオキゴンドウ （C）2015〜2023 George Nobechi
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世界に約400ある有料水族館のうち、150近くが日本にあるという。フォトグラファー・野辺地ジョージ氏が撮影する数々の被写体・シリーズの中で、最も古いのが水族館であり、少年時代の思い出をたどる「旅」だ。日本人にとっての水族館とは何なのか…写真と文で繙いていく

第１回　コンセプト（ステートメント）はこちら

次世代都市型水族館

2022年の気持ちの良い秋晴れの日に、港区高輪にあるマクセル　アクアパーク品川を訪れた。当館は、次世代都市型水族館の典型的な例である。

熱帯魚とプロジェクションマッピングが共演する「コーラルカフェバー」ではデート中の若いカップルが目立つが、家族も多く訪れていた。「ジェリーフィッシュランブル」は、音と光を利用して様々なクラゲを神秘的に展示している。フワフワと浮くクラゲが虹色に輝くのを眺めるだけでも楽しめるが、当館はホテルの副業施設の中とは信じられないほどの空間が確保されている。決して狭くは感じない水族館である。

 

写真を拡大 「ジェリーフィッシュランブル」の幻想的な光景 （C）2015〜2023 George Nobechi