写真を拡大 天気図の台風みたいに見えるクラゲ (C)2015〜2023 George Nobechi
世界に約400ある有料水族館のうち、150近くが日本にあるという。フォトグラファー・野辺地ジョージ氏が撮影する数々の被写体・シリーズの中で、最も古いのが水族館であり、少年時代の思い出をたどる「旅」だ。日本人にとっての水族館とは何なのか…写真と文で繙いていく

第1回 コンセプト(ステートメント)はこちら

都会のありのままの風景を借景に

気持ちの良いそよ風が吹くしながわ区民公園内にあるしながわ水族館は、今月創立33年目を迎える。

前回紹介した、近未来的なアクアパークとは雰囲気が全く異なり、特に若い家族が目立つ、落ち着いた雰囲気の水族館だ。

ちょうど一年前に訪れた10月の日にも大勢の人が芝生に座って秋の日差しを楽しんでいた。

近くのマンション街が屋外にあるアザラシやペンギンの水槽のバックとなり、都会のありのままの風景を上手く借景として利用している為、他の水族館とは一味違う。

 

写真を拡大 飼育員がダイビングをして餌やりショーを開催 (C)2015〜2023 George Nobechi