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火災が発生しやすい冬を迎えるにあたり、11月9日から15日にかけて「秋の全国火災予防運動」が実施されます。住宅火災による死者は毎年約900人にものぼり、その多くは逃げ遅れたことが原因で亡くなっています。火災が発生してもすぐに気づけるよう、定期的に住宅用火災警報器の点検を行っておくことが大切です。また、出火原因になりやすい物はある程度絞られるため、あらかじめ把握しておき、日頃から取り扱いに注意するようにしましょう。

12月から翌年3月にかけては要注意

冬は空気が乾燥しやすく、暖房器具を使用する機会も多いことから火災の発生頻度が高くなります。

消防庁によると、2021年には10936件の住宅火災が発生しています。これによる死者(放火自殺者等を除く)は966人で、うち65歳以上の高齢者の死者数が全体の74%を占めています。高齢になると、火災に気づくのが遅れたり、速やかに避難することが困難になったりすることが理由と考えられています。

また、住宅火災による死者は、12月から翌年3月にかけて特に多く発生することが分かっています。これから春先までは特に注意するようにしましょう。

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