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目のかゆみや鼻水・鼻詰まりをはじめとした数々の不快な症状が表れる花粉症。ヒノキ、ブタクサなど原因となる植物はいくつもありますが、その中でもスギ花粉は毎年2月ごろから飛散し始めるため、そろそろ対策を考えておきたいところです。ロボット掃除機「ルンバ」を販売するアイロボット社が行った調査では、花粉症の中でも特に症状が重い「重度花粉症」に悩まされる人は約3人に1人存在することが分かっており、花粉症の深刻な実態が窺えます。耳鼻咽喉科医の石井正則先生によると、花粉症には家の床と空気中を行ったり来たりする「対流花粉」の対策が特に重要なのだそうです。24年の花粉飛散予測や対策についてお伝えします。
この記事の目次
24年の花粉飛散傾向は?
花粉症の実態 家の中の「対流花粉」対策 対流花粉とは? 花粉を家に入れないための対策 対流花粉の対策ポイント 「空気」のケア 「床」のケア

24年の花粉飛散傾向は?

日本気象協会が発表する花粉飛散予測第2報によると、24年の花粉は全国的に例年よりやや多い傾向となっています。中でも、近畿・東北・北海道エリア(シラカバ)では特に多くなる見込みです。

耳鼻咽喉科医・石井正則先生によると、増加の原因は23年の夏の猛暑によるものだそう。

「高温・多照・少雨」と花粉が増える条件が全国的に揃ったため、例年(過去10年の平均)に比べ、ほとんどの地域でスギ花粉が増加傾向なのだといいます。

一方、日本気象協会は、九州から東北南部では前年と比較すると花粉が減少傾向であると予測しています。

しかし、23年は過去3年間の統計で最大の飛散となった年であるため、これは安心材料とはなりません。花粉対策を怠ると辛い症状を引き起こす可能性が高いため、油断しないようにしてください。